《1》いつも使っている
《2》静岡で作られた商品である
《3》親の代から使い親しみがある
家ではずっとこのお塩を使ってきたという声が多く寄せられました。なじみのある塩として浸透しているのがうかがえます。
「あっ、いつものお塩!」と市民に親しまれてきたお塩。天日塩の結晶を水に溶かし、平釜でじっくり炊き上げて仕上げた塩は、結晶がやわらかく、まるみのある味。素材とのなじみのよさ、柔らかい味わいが、多くの家庭やプロの料理人に愛されてきました。そのルーツは、江戸時代からの久能浜の塩作り。しおりどん(塩売りどん)と呼ばれた女性たちが塩を担ぎ、久能街道を通って駿府城下へ運んだといいます。「あらしお」の誕生は50年以上前。当時、純度の高い塩を効率よく生産する技術が開発されると、全国の塩田が廃止に。ところが昔ながらの味を求める声が多く、必要性を認めた日本専売公社から全国で唯一委託を受け、従来の釜炊きによる塩作りが始まりました。以来、半世紀にわたり親しまれてきたのが「あらしお」なのです。